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米国入国時の入国スタンプが廃止! 

by | Nov 16, 2022 | Articles

ハワイ州弁護士 栗原幸花

November 16, 2022

これまで外国人が米国に入国される際には、米国税関・国境管理局(CBP)によりパスポートに入国スタンプが押されて、そのスタンプにより入国日と滞在許可期間が確認できました。

最近の傾向として、旅行者の入国の際、CBPが入国スタンプをパスポートに押さないケースが増えてきています。CBPは入国手続きのシステムをより効率的にするために、入国スタンプを廃止する方向で動いているようです。各空港で段階的に導入しているので、全ての空港で入国スタンプが廃止されているわけではないですが、ホノルルのダニエル・K・イノウエ国際空港では入国スタンプを押さないケースが増加しています。

入国スタンプが押されない場合、ご自身の入国記録や滞在許可期間を確認する方法は電子上の記録を確認する以外はございません。よって、入国後は必ずCBPのウェブサイトもしくはCBP One という携帯電話用アプリにて、ご自身のI-94記録をご確認ください。https://i94.cbp.dhs.gov/I94/#/home 出入国記録やステータスが誤って入力されていることも多いため、そういった場合はCBPに修正をお願いする必要があります。もし空港にて誤りに気が付いた場合は、その場でCBP審査官に修正をお願いするのが効率的です。

入国審査後すぐに電子上のI-94に入国記録が反映されていない場合や、空港を去ってから不正確なI-94記録に気が付いた場合は、後日CBPへ連絡し修正依頼することができます。I-94電子記録が唯一の出入国記録となりますので、誤りが発覚した場合は必ず修正してもらうことをお勧めします。修正が必要な方はご自身で修正手続きを行われることも可能ですが、必要であれば弊事務所で対応することも出来ますのでお気軽にお問合せください。